本焼き完了~御深井釉の酒器など~ |
メインは酒器セットやぐい呑みです。持ち手のあるものを成形し、少し洒落た感じにしました。釉薬は御深井釉(おふけゆう)などを使い、胎土の質感が釉でさらに渋く表現できるとよいなと考えました。しかし単に渋くなるだけでは反面単調になりやすいこともあるので、皿物などは削りの模様を入れ、化粧土で象嵌の雰囲気も出してみました。渋さとは相反する感じもしましたが、まあまあ楽しめる雰囲気となりました。
錆釉はやはり光沢感がありますが、黒と茶が入り混じり、かなり渋く仕上がりました。光沢感も気にならない焼き上がりとなりました。
得意の薄作りのぐい呑みシリーズは、酸化焼成では織部を置いた部分を明日香釉に置き換え、還元での明日香釉の緑系や青系の発色を目指しましたが、期待どおりの結果となりました。
徐々にいくつかここでUPしていきます。
左 酒器セット:信楽赤土 御深井釉:わびさびの雰囲気を求めて、形や釉調に気を配りました。御深井釉の奇をてらわない静かな雰囲気が良い感じです。注ぎ器に酒が少なくなるとかなり傾けないといけないというややこしさはあるかと思います。注ぎ器:径9.0 高13.0 猪口:径5.5 高4.0
右 酒器セット:信楽赤土に赤鉄砂土、はぜ石混ぜ 御深井釉:注ぎ口の形にこだわりました。注ぎ口の膨らみに酒が溜まるとともに、酒の流れも目視できます。注ぎ器:長径7.8 短径6.7 猪口:長径5.0 短径4.6 高5.0